シロアリ用の殺虫剤はかなりの種類があり、それらを駆除や防除などの目的やシロアリの種類、果ては自宅の立地や自然環境にも配慮して使い分けなければなりません。

意外にも奥の深い駆除剤の世界をもう少し知ってみましょう。今回は「ネオニコチノイド系」です。

ネオニコチノイド系

ネオニコチノイド系の薬剤の特徴このネオニコチノイド系の駆除剤は比較的新しく、化学的にタバコのニコチンに似た構造をしています。人畜、とくに人体への安全性が極めて高く、農薬として世界100ヵ国以上で使用されています。植物へ浸透して残留性を持つのも特徴で、少ない散布量で長期的な予防効果が期待できます。

急性毒性は低いのですが、シロアリのみならず昆虫には毒性をもって作用するという特徴ゆえに、撒き過ぎで他の昆虫を死滅させてしまう可能性があります。一例として、1990年代初めから比較的最近まで続いたミツバチの大量失踪は、このネオニコチノイド系の農薬が影響したのではないかと言われています。

葉面散布2ヶ月程度と言われる残留性や植物体内へ浸透する性質は、害虫予防という点では非常に優れていますが、この殺虫成分が花粉や蜜にまで届くため、ミツバチなどの生態系にまで長期にわたる影響を及ぼす可能性が指摘されています。昆虫の忌避性が低く、熟練した職人でなくても扱いやすいのも特徴の一つです。

シロアリに対する効果

シロアリに対する効果に注目すると、正常な神経伝達を遮断して異常を起こし、興奮状態を強制的に続けることで死に至らせます。前述のように忌避性がないため、シロアリたちは無意識のうちに薬剤と接触し、ドミノ効果を伴ってコロニー内で次々と駆除できる利点があります。その作用も穏やかなためです。

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まとめると、人や家畜、魚類に対する毒性が低く、アリに対しては非常に高い殺虫効果を発揮する薬剤です。前述のミツバチに対する効果も発揮してしまい影響を与える可能性がありますが、誤って散布しない限りこのシロアリ用のネオニコチノイド系薬剤が他の昆虫たちを死滅させることはないでしょう。

また植物への浸透力があることからわかるように水への親和性が高く、水に溶けて流れ出さないか注意が必要です。主な製品としてはミケブロック、タケロック、ハチクサン、オプティーガードなどが挙げられます。

まとめ

比較的扱いやすい薬剤ですが、それでも自然環境への影響を有しています。自宅でシロアリ対策のためだけの使用や、水源や昆虫の生態系への影響を考慮する必要があります。