シロアリの生態をもう少し詳しく知り、知識として蓄えておきましょう。これは家の中でシロアリがどこに潜んでいるか、何が彼らの好物かを知るうえで役立ちます。今回はヤマトシロアリです。

ヤマトシロアリの巣

ヤマトシロアリの特徴とは?ヤマトシロアリは日本を含めアジアに主に生息するシロアリで、寒さに強いのが特徴です。北海道の北部など極端に気温の低い地域を除き、日本全国に生息しています。大きさは羽を有するもので5-7mm、働きアリで4-6mm、女王アリは15mmになるものが確認されています。

土壌性シロアリですので濡れた木材を好み、日本では家屋の被害が最も確認されているシロアリです。社会性昆虫といって群れで生息して女王などの秩序を持つ昆虫であり、大きいもので数万匹に及ぶコロニーを形成することもあります。

朽ちた木や枯れた木を食べ、空洞を作ってその内部に巣を形成します。この巣は幾つもの穴で網目状に掘られ、文字通りアリの巣を木の中に作っていきます。

生態と繁殖

ヤマトシロアリは乾燥に弱い生き物です。ですので湿った材(木材とは限らない)にしか住みつかず、自分で水を確保し運搬することもありませんが、この寒さに強いという性質のおかげで日本では抜群の分布地域の広さを誇ります。

コロニーやえさ場の環境が悪化(崩壊やえさとなる木材などの減少)、または繁殖のためのコロニー増加を求めると羽アリが飛翔していきますが、これは日本では4-5月の風が比較的穏やかで湿度のある時期に始まります。この時期には飛び立ったアリ達が飛翔後に羽を落とし、パートナーを探している姿が観察されます。

ペアが見つかると交尾・繁殖を開始し、新しいコロニーを作るため木の根や湿った土中などに隠れます。こうして新しい女王アリの元一からコロニーを形成していきますが、黒アリやクモ、鳥などの天敵が多く、実際に生き延びて新しいコロニーを完成させるのはごくわずかな個体に限られます。

床下は最高の環境!

以上のようにか弱いヤマトシロアリですが、これが床下や浴室下の適度に湿った場所や柱に住み着くと、家を傷つけることになります。ここには天敵となる他の生物が住みにくく、シロアリの天国となるからです。高温もシロアリが死滅する要因となりますが、日光が当たらないためシロアリにとっては絶好の環境となります。

まとめ

ヤマトシロアリはか弱い生き物でありながら、現代社会でも生き抜いていく知恵を見出しています。自宅を荒らされるのはもちろん厄介ですが、その生存力と群生した時のパワーはすさまじいものがあります。